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2007年度 Vol.2 (2008年2月現在) 禁無断転載
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大豆需給のポイント-オムニコ-   過去の動きから学ぶ大豆相場-オムニコ-
 
粗糖需給のポイント Market analysis from supply and demand
 粗糖相場は2006年後半から、世界需給の緩和感に上値を圧迫されて、国内外とも約1年3ヵ月に及ぶレンジ相場を続けてきました。今年に入ると他のエネルギー市場の高騰などに後押しされて、ボックス圏を上方に離脱。エタノール需要の拡大を背景に世界需給は引き締まりつつあり、上値を追う展開を鮮明にしています。
 
世界全体の生産・消費はともに拡大
オムニコ 2007//08年度における世界全体の生産量は、F・O・リヒト社によると1億6919万トンと、前年に比べて大きく増加しました。背景としては、ブラジルやインドなど、粗糖の原料となるサトウキビの主要生産国において作柄に協力的な天候に恵まれたことによって、かつてない大豊作がもたらされたことが挙げられます。対する消費の動向をみると、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)やアジアなど新興国での需要増は急速に進んでおり、世界需要も拡大の一途を辿っています。とはいえ需給バランスをみると、2005年度からの供給過剰傾向が続いています。
 
新興国での需要が拡大傾向に
オムニコ 消費サイドに注目すると、世界消費は年率4%のペースで増加。ISOは東アジアと東南アジア地域を中心として、2015年までに砂糖の年間輸入量が約400万トン増加するとの見通しを出しています。
  また、主要生産国ブラジルでは、サトウキビがエタノール原料として利用されているため、同需要の拡大に後押しされる形で消費が伸びる可能性も高いです。以上を鑑みると、中長期的には砂糖需要は発展途上国を中心に増加の一途にあり、将来的には需給のタイト化がもたらされる状況もあることは念頭に置いておきたいところです。
 
主要生産各国での生産増加
オムニコ 砂糖の主要生産国は、上位から順にブラジル(19.9%)、インド(16.2%)、EU(欧州連合、10.8%)となっていますが、今回の供給過剰の背景にはインドでの砂糖生産の増加が大きく影響しています。
  ISOは、07/08年度の同国の砂糖生産を過去最大の3315万トンと、前年度比8.3%増加するとみています。他にも中国やインドネシア、パキスタン、タイなどアジア諸国での生産増加や、主要国ブラジルでの生産も過去最大となる見通しが出ており、世界市場における需給の緩和感は避けられないでしょう。
 
最近の動きから学ぶ粗糖相場 Technical analysis of recent market trends
2005年以降の粗糖相場の特徴
2005年: 8月以降、原油高を背景としたエタノール需要の増加観測から、投機資金が砂糖市場に流入。NY砂糖期近価格は約25年ぶりの高値を達成
2006年: 年初に5万円1870円の上場来最高値を更新するも、世界的な需給緩和を背景に価格は下落基調に
2007年: 世界供給の過剰感と需要拡大要因が拮抗し、東京は3万円台前半での揉み合い地合いが続く
 
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●甘しゃ糖とてん菜糖
甘しゃ(さとうきび)を圧搾して取り出した糖汁を煮詰めて結晶化させたのが粗糖。不純物をかなり含むため、精糖工場で精製しなければ口にすることはできない。精糖工場では粗糖を遠心分離機にかけて結晶と蜜に分けたり、その結晶から不純物を取り除くなどいくつもの過程を経て砂糖が作られる。一方、同じく砂糖の原料となるものにてん菜(ビート)がある。一般的に甘しゃ糖は粗糖を生産する場所と精製工場が異なるが、てん菜糖の場合はほとんどが生産地で精製の工程まで行われるため、粗糖は作られない。なお、蜜を遠心分離機で振り分け砂糖の結晶だけを取り出したものを分蜜糖、蜜を煮詰めて固めたものを含蜜糖という。
 
供給過剰感によっては8セントの安値も
 国際指標であるNY期近は、昨年10月より10セント近辺での推移を続けてきましたが、今年6月には世界市場における供給過剰感を背景に、一時8.36セントまで下値を探りました。
  近年は、コモディティ市場における投資マネーの動向にも影響されやすいため、ファンド筋の動向にも注意が必要です。
  10セント付近では、実需筋による買いの動きが強く、下値の固さは確認されていますが、今後さらなる供給過剰感が台頭すると、再度8セントの水準を視野に入れた弱含みの展開も想定されます。
 
為替相場の動向も要注目
 東京粗糖は2005年の夏場に上昇を開始し、2006年前半に上場来最高値を更新。その後は下落基調を辿って、同年秋以降は3万円台前半で動意薄の展開が続いています。
  総じてNY市場に連動した相場つきが確認されていますが、為替相場の動向如何によっては、相反する動きもみられます。今年8月には、急速な円高が進行したことで、3万円の水準を割り込みましたが、同水準が引き続き節目として意識される可能性は高いでしょう。需給バランスに加え、為替相場の動きも併せて注視されます。
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