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2008年度 Vol.1 (2009年2月現在) 禁無断転載
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大豆需給のポイント-オムニコ-   過去の動きから学ぶ大豆相場-オムニコ-
 
粗糖需給のポイント  Market analysis from supply and demand
 東京粗糖は2008年12月8日に2万2430円の安値まで売り込まれた後、足元では3万円台まで上伸しました。ただ、3万円をマークしてからはレンジ相場に入っており、上昇から一転して下落する可能性もあります。では、需給環境などをみていきたいと思います。
砂糖市場を圧迫するインドの減産
オムニコ  2008年9月までの年度(砂糖年度は10月〜9月)で過去最大となる490万トンの砂糖を輸出した、世界最大の砂糖消費国であるインド。2009年9月までの年度におけるインドの砂糖輸入は、以前までの300万トンを下回る150〜200万トンとなるものと予想されていました。
 しかし、表をみても分かるように、2009年9月までの年度におけるインドの生産高は、2000万トン前後に減少することが見込まれています。ブラジルに次ぎ世界第2位の生産国であるインドは、2008年には2650万トンの砂糖を生産しました。それを鑑みると大幅な生産減といえます。
 インドは国内生産高が大幅に縮小していることを反映し、この先(2009年2月時点から)12ヵ月で約450万トンの粗糖を輸入することも検討しています。2008−09年度における砂糖輸出市場から、インドが撤退するという見通しです。また、EU(欧州連合)も市場改革などからインドとともに総輸入国に仲間入りするとして、市場はより逼迫する可能性が高いでしょう。
 世界的な経済の減速が需要拡大のペースを鈍らせるとみられるものの、2009−10年度における世界的な砂糖の不足量は、2008−09年度の375万トンから500万トンに拡大することが予想されています。消費の動向をみても、BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国)やアジアなどの新興国での需要は堅調です。供給量が著しく減少しているということで、経済危機とは関係なく粗糖価格は上昇するだろうと、市場関係者はみているようです。
ユーロ安は圧迫材料に
オムニコ 需給の逼迫が予想されることから、粗糖が上昇するという見通しは先述した通りです。ただし、指標となるICE粗糖の圧迫材料として挙げられるのが、対ユーロでのドル高といわれています。各経済指標の悪化から米国経済を不安視する向きは多いですが、それ以上にヨーロッパ経済は元気がありません。具体的な経済政策が出てこないヨーロッパをみていると、1ユーロ1.20ドルをさらに割り込む可能性もなきにしもあらずです。
 需給サイドの要因から粗糖の大幅な値崩れは考えにくいものの、ヨーロッパ経済の悪化が目立つ状態が長期化すればユーロ安・ドル高が価格を押し下げるでしょう。
最近の動きから学ぶ粗糖相場 Technical analysis of recent market trends
2005年以降の粗糖相場の特徴
2007年: 世界供給の過剰感と需要拡大要因が拮抗し、東京は3万円台前半での揉み合いが続く
2008年: 世界需給の引き締まりを眺めて、ボックス圏をアップサイドに離脱。エタノール関連で、エネルギー市場との相関性も高まっている
2009年: 需給の逼迫予想から底堅く推移。エタノール関連での需要はエネルギー価格の急落がネックに
 
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●甘しゃ糖とてん菜糖
甘しゃ(さとうきび)を圧搾して取り出した糖汁を煮詰めて結晶化させたのが粗糖。不純物をかなり含むため、精糖工場で精製しなければ口にすることはできない。精糖工場では粗糖を遠心分離機にかけて結晶と蜜に分けたり、その結晶から不純物を取り除くなどいくつもの過程を経て砂糖が作られる。一方、同じく砂糖の原料となるものにてん菜(ビート)がある。一般的に甘しゃ糖は粗糖を生産する場所と精製工場が異なるが、てん菜糖の場合はほとんどが生産地で精製の工程まで行われるため、粗糖は作られない。なお、蜜を遠心分離機で振り分け砂糖の結晶だけを取り出したものを分蜜糖、蜜を煮詰めて固めたものを含蜜糖という。
2009年中には15セントまで戻すか
 世界の先行指標であるICE粗糖は原油や金など他のコモデティ商品の急落に追随して2008年10月24日に10.44セントの安値をつけました。昨年末は11〜12セントの低水準で推移していましたが、2009年に入ると13セント付近まで上伸しています。
 需給の逼迫懸念が強まると、年末にかけて2008年初旬につけた高値の15セント台に乗ることも想定されます。ただし、経済危機によるエネルギー商品の下落はエタノール関連の需要減少懸念をもたらし嫌気されるでしょう。
為替の動向は注意が必要
 東京粗糖は2008年8月27日に4万4650円の高値をつけた後、同年12月8日には2万2430円まで下落しています。この下落率は50%にも及びます。ただし、2009年2月現在では海外高を好感して3万円台にまで戻しました。
 足元の需給環境をみると、海外に連れ高となり2008年9月末に空けた窓を埋める可能性は高いとみます。窓の上端になる3万5000円をひとまず目指すのではないでしょうか。もっとも、為替の動向は注視が必要で、円高に振れると一転下落となる可能性もあります。
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